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kimilab journal

Literacy, Culture and contemporary learning

教育情報化のための政治的・法律的環境

先日、8月末に文部科学省初等中等教育局長から、各教育委員会に向けて「教育情報化の推進に対応した教育環境の整備充実について(通知)」と題した通知が発信されました。 ictconnect21.jp 本通知では、8月26日に中央教育審議会初等中等教育分科会教育課程部…

教員免許更新講習「やってみよう!国語科におけるICT教育」

本年度から、教員免許更新のための講習として、「やってみよう!国語科におけるICT教育!」という科目を担当することになりました。 小学校・中学校の先生方を対象とした講習で、「授業でICTを利活用すべし」という声があることも知っているし、なにか使って…

反転する「イチゴの日」-筒井康隆×いとうのいぢ『ビアンカ・オーバースタディ』-

2016年5月に、筒井康隆×いとうのいぢ『ビアンカ・オーバースタディ (角川文庫) 』が文庫版で発売されました。 www.matolabel.net 『ビアンカ・オーバースタディ (角川文庫) 』といえば、『ファウスト Vol.7 (2008 SUMMER) (7) (講談社MOOK) (講談社 Mook) …

クィアなテクストをクィア読みして「ストレート」にする―谷川俊太郎「きみ」―

昨年の夏頃、「児童文学におけるセクシュアル・マイノリティ」について考えたいと宣言し、その後、さまざまな方がたと、「児童文学における性(セクシュアリティ)」や「児童文学に登場するセクシュアル・マイノリティの描かれ方」についてお話する機会があ…

学習指導要領にインプロ的に応答する

「ジャパン・オールスターズ」の一員として翻訳を行った、キャリー・ロブマン&マシュー・ルンドクィスト(2016)『インプロをすべての教室へ 学びを革新する即興ゲーム・ガイド』(新曜社)が無事に発行され、本日わたしの手元にも書籍が届きました。 訳者の…

切符をなくした子供たちは都市ネットワークの夢を見るか?―北川貴好「地上階には、つながらない邸宅」

2/25(火)から3/1(火)まで東京・池袋エリアで開催されている回遊型の展覧会、北川貴好「地上階には、つながらない邸宅」に参加してきました。 池袋駅からスタートするこの展覧会。参加者は、SNSのメッセージのようなかたちでスマートフォン上に表示さ…

プログラミング言語の学習カリキュラムをどう組み立てるのか?―愛和小学校×Ludix Lab「i和design冬期講習会」より

きたる3/21~3/25に、NHKのEテレにて子ども向けのプログラミング学習番組『Why? プログラミング』が放送されるそうです。 先日、NHKにて、出演者の厚切りジェイソンさんによる取材会が行われ、その後、オンラインを中心に話題が広がっています。 www.oricon.…

わたしの言葉/わたしたちの言葉――横浜国立大学附属中学校研究発表会

先日開催された「平成27年度 横浜国立大学教育人間科学部附属横浜中学校研究発表会」に参加してまいりました。 私が参加したのは、2日目(20日(日))に行われた国語科の研究発表。 国語科では「『ことば』への認識を協働的に育む指導と評価」というテーマ…

愛とは分け隔てること――趣向『The Game of Poliamory Life』

KAAT(神奈川芸術劇場)で行われた、趣向『THE GAME OF POLIAMORY LIFE』を見てきました。www.kaat.jp The Game of Polyamory Life 「ポリアモリー(Poliamory)」とは、合意のうえで、複数の人々と誠実な愛の関係をもつ恋愛スタイルのこと。・・・いや、恋愛ス…

わたしとわたしでないものをつなぐ「メディア」――東京学芸大学附属小金井小学校・校内研究授業――

東京学芸大学附属小金井小学校で行われた校内研究授業・研究協議会に参加して参りました。 www.u-gakugei.ac.jp 今回、私が拝見させていただいた国語の研究授業は、校内研究授業の最後の回にあたります。附属小金井小学校では、これまで年7回このような校内…

情緒的なつながりへの過剰な配慮について――アクティブ・ラーニングにおける人間関係――

大学院の演習授業の発表で、ある研修生の方が「協働学習」についての発表をしてくださったことがきっかけとなり、大学院生たちと、高等学校におけるアクティブ・ラーニングについての議論が行われました。 「高等学校におけるアクティブ・ラーニング」といえ…

襲いかかる記憶――「クリテリオム92 土屋紳一」作品制作

今年の2月20日から水戸芸術館にて開催される「クリテリオム92 土屋紳一」展の作品制作に協力するため、水戸芸術館まで行ってきました。 フィルム写真全盛期よりデジタル技術を用いた写真作品の制作に取り組んできた土屋紳一。本展では、カセットテープレコー…

動物たちの寒さ対策――埼玉県こども動物自然公園・2016年冬――

今週のお題「年末年始の風景」第2弾です。 2016年新春は、「暖冬」と呼ばれただけあって、なかなか暖かい陽気に恵まれましたよね。4月並の気温であるという話もあったとか・・・寒さに弱いわたしにとっては、とてもありがたいお正月となりました。 さて、そん…

初日の出と祈りの風景

2016年になりましたね。皆さま、あけましておめでとうございます。 今週のお題「年末年始の風景」ということで、初日の出の様子をご紹介したいと思います。「初日の出」というと、水平線の向こう側から日が昇ってきて、水面に太陽光が反射し・・・という写真で…

LGBT・セクシュアルマイノリティ教育のための学習リソース集@神奈川

NPO法人Re:Bitによる公開講座「LGBTの自立/就労を応援するためにできること」@横浜))に参加してきました。 LGBTとは、「レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダー」の頭文字をとった総称で、一般的には、セクシュアルマイノリティを包括的に…

学校だからできること/学校だからできないこと――横浜レインボーフェスタ2015「大学生ディスカッション」

前回の記事に引き続き、「横浜レインボーフェスタ LGBT2015」についてのレポートです。 (イベント全体の様子については、ハフィントンポストに掲載されていたこちらの記事などをご覧ください。) 「横浜レインボーフェスタ」では、1日目と2日目に、大学の…

「アライ系腐女子」の生きる道――横浜レインボーフェスタLGBT2015――

「横浜レインボーフェスタ LGBT2015」に参加してきました。 【画像】横浜レインボーフェスタLGBT 2015 最速レポート - Letibee Life 【画像】横浜レインボーフェスタLGBT 2015 2日目 最速レポート - Letibee Life 実は、わたくし、「東京国際ゲイ&レズビア…

いつものご飯の喜び/架空のご飯の誘惑――ビブリオバトル@ゼミ

お題「秋の夜長に読みたい本」・・・ということで、先日、ゼミナールで開催した「ビブリオバトル」について報告します。 わたしのゼミは、今年の10月からスタートしたばかり。 ゼミへの参加を希望してくれる学生たちが気になっていること、やってみたいことを…

情報リテラシー教育の谷――RPG型図書館ガイダンス・プログラム「Libardry(リバードリィ)」

全国大学国語教育学会第129回大会(西東京大会)にて、「情報リテラシー教育におけるつながる学習(Connected Learning):RPG型図書館利用ガイダンス『Libardry(リバードリィ)』の試み」というタイトルで発表を行ってきました。(プログラムPDFはこちら)。 …

あなたがペニスをナイフにするのなら・・・――近藤史絵『あなに贈る×(キス)』

児童文学におけるセクシュアル・マイノリティを探るプロジェクト第5弾として、近藤史絵さんの『あなたに贈るキス (ミステリーYA!) 』を読みました。この作品は現在、新装版も発行されていて、そちらでは本作品の主人公のその後についての短編も読めるらしい…

一人称代名詞という主戦場――スーザン・クークリン『カラフルなぼくら』

私を呼ぶときの代名詞には、本当は〈彼ら〉を使ってもらいたいんだ。男と女の両方が自分の中にいると思うから。でもそれを理解できる人はほとんどいないので〈彼〉でいいよ。長い間ずっと〈彼女〉だったから、そろそろ交代してもいい時期だ。女子でいるのは…

ハーメルンの笛から逃げるための方法について――中島佑太ワークショップ展示@岡本太郎美術館

水戸芸術館現代美術センター・高校生ウィーク「大人部」、および、その後に行われた水戸のキワマリ荘でのトークイベント「よんでみる 11」でお世話になった、アーティストの中島佑太さんが、川崎市岡本太郎美術館の企画展「遊び ひらく 岡本太郎」展のなかで…

誰かのための住処/みんなの公共空間――DenchuLab.一般公開展示

東京都台東区・谷中霊園の近くにある旧・平櫛田中邸で行われたいた若手アーティストによる滞在制作「Denchu Lab.」の公開展示を見にいってきました。 ★若手アーティストによる滞在制作 | Denchu Days_Live Arts and Archives ★プレスリリース(PDF) 平櫛田中…

言葉への信頼を取り戻すために

9月19日未明に、参議院本会議で、安全保障関連法案が可決・成立したことを、9月20日以降、安保保証関連法案採決を実現するための政府与党による一連の手法や、「自由と民主主義のための学生緊急行動(SEALDs)」を中心とした安保保障関連法案への反対運動、こ…

「ビエンナーレさん」の憂鬱――中之条ビエンナーレと共生の諸問題

中之条ビエンナーレにいってまいりました。 中之条ビエンナーレは、群馬県吾妻郡中之条町で2007年より開催されているアートイベント。 中之条ビエンナーレが、2007年に第1回を開催した際には、参加作家数が58人で来場者数はのべ48,000人。予算も中之条町か…

生物のユートピア――遠野りりこ『マンゴスチンの恋人』

「児童文学におけるセクシュアルマイノリティについて考える」ための読書プロジェクトの一環として、遠野りりこ『マンゴスチンの恋人』を読みました。 www.shogakukan.co.jp 左から、単行本版、文庫版、マンガ版になります。 表だって「ヤングアダルト」を掲…

みんながいなければ、たどりつけない場所――ロクディムフェスティバル

第6回「したまち演劇祭 in 台東」のなかで開催されていた「ロクディムフェスティバル この瞬間を一緒に笑おう」に行ってきました。 ロクディムの皆さんとはじめてお会いしたのは、2011年。東日本大震災があったその年の秋のことです。当時わたしは、現代美…

英語の発音を学ぶための便利サイト&アプリ

今週のお題「いま学んでみたいこと」。 勤務先の大学で、ブリティッシュカウンシルよる法人・教育機関向けの英語セミナーを受講しています。発音からアカデミック・ライティングまでいろいろ学べる4回シリーズの英語セミナーで、本日は、発音について学習し…

「悪書」とされる児童書

本日、ニュージーランドで児童文学賞を受賞した作品が、発禁処分を受けたというニュースが報道されていました。 www.afpbb.com 問題となった作品は、先住民マオリの少年を描いたもので、少年は奨学金を得て名門寄宿学校に入学するものの、人種差別や薬物問題…

小学校教員資格認定試験の対策をしよう②~受験科目を選ぶ~

今週のお題「いま学んでみたいこと」第2段です。 さきほどの記事で「小学校教員資格認定試験」の基本編を書きました。その記事を見て、すこしでも「受けてみようかな?」と思ってくださった方のために、「小学校教員資格認定試験」を受験する際の成否をにぎ…

小学校教員資格認定試験の対策をしよう①~小学校教員資格認定試験について知る~

今週のお題「いま学んでみたいこと」。 …というわけで、わたし自身が「いま学んでみたい」わけではないのですが、小学校教員資格認定試験に合格するための対策や勉強法などについて、書いてみたいと思います。 一昨日から昨日まで、全国6大学で、平成27年度…

サロンパスのようなナプキン:川島誠「電話がなっている」

以前の記事にも書きましたが、児童文学におけるセクシュアルマイノリティの問題を考えていると、どうしても、児童文学におけるセクシュアリティの問題にぶつかります。 『だれかを好きになった日に読む本 (きょうはこの本読みたいな)』の中の「解説」にも、…

セカイ系児童文学――『だれかを好きになった日に読む本』

「本当にだれかを好きになった日に読んだら恋愛どころじゃなくなる本」との評判高い(?)現代児童文学研究会(編)(1990)『だれかを好きになった日に読む本』(偕成社)を読みました。 本の表紙画像を見て、「そんなおおげさな」と思われた方もいらっしゃる…

絵本建築

今週のお題「一番古い記憶」。 ・・・ということで、本をめぐる「一番古い記憶」の話をしようと思います。 これは、本をめぐる「一番古い記憶」の話でもあるのですが、一方、建築をめぐる「一番古い記憶」の話でもあります。わたしがもっともはじめてつくった建…

なんとなく性別越境したいボクら・その2

児童文学におけるセクシュアルマイノリティについて考えるため、引き続き、如月かずささんのYA文学『カエルの歌姫』(2011年)を読みました。 前回読んだ『シンデレラウミウシの彼女』は、講談社のYA! ENTERTAINMENTシリーズということもあり、装丁からし…

なんとなく性別越境したいボクら・その1

「セクシュアルマイノリティと児童文学について考えること」で書いた決意表明にしたがって、セクシュアルマイノリティが登場する児童文学・ヤングアダルト文学を読みはじめています。 まずはじめに手にとったのは、如月かずさ(2013)『シンデレラウミウシの彼…

セクシュアルマイノリティと児童文学について考えること

夏休みに入る直前に、ある学生と話したことをきっかけに、児童文学におけるセクシュアル・マイノリティの表象に興味をもちはじめました。 学校におけるセクシュアル・マイノリティの問題については、以前と比べればかなり広く認知されるようになってきている…

黒人女性ラップにおける対話―『ブラック・ノイズ』

2015年5月6日に、トリーシャ・ローズ(2009)『ブラック・ノイズ』の輪読会が行われました。 私は、第5章「悪女たち:黒人女性ラッパーと性の政治学」を担当したのですが、本章で行われている議論がとても面白く、私自身が、今後、サブカルチャーやポピュラー…

「いばらきデジタルコンテンツソフトウェア大賞2014<アプリ部門>」審査委員会に参加してきました!

「いばらきデジタルコンテンツソフトウェア大賞2014<アプリ部門>」審査委員会に、「常磐大学ゲーミフィケーション研究会」のメンバーとして参加してきました。「いばらきデジタルコンテンツソフトウェア大賞」とは、「デジタルコンテンツやソフトウェア(…

はじめての公開討論会

先月末に、衆議院選茨城第1区立候補者の公開討論会に参加してきました。茨城県各地で行われた公開討論会については、新聞記事にも取り上げられていました。今回は衆議院選までの日数が少なかったこともあり、青年会議所の皆さんは、会場探しや集客に非常に…

育成系英語学習ゲーム「Duolingo」

無料のオンライン英語学習アプリ「Duolingo」をご存じでしょうか。 アプリでも学習できるため、「英語学習アプリ」と書いておりますがWebサイトからも学習できます。むしろ、「Duoling」の特長は、アプリからでもサイトからでも、自分の好きなときに、自分の…

「フクシマ」の純粋記憶

本日、2014年9月15日午前0時。 福島県富岡町-双葉町間の国道6号線の通行規制が解除され、同線の全面通行が可能となりました。2011年3月11日に起きた東日本大震災から、3年半の月日を経て、ようやくこの区間の通行が可能になったということです。 「福島…

「遠くにいるあなた」のためのパブリック・リレーションズ

水戸のキワマリ荘で、開催された「よんでみる9 鳥取藝住祭をよんでみる」に参加してきました。 「鳥取藝住祭」は、2014年9月~11月にかけて行われている「アーティスト・イン・レジデンス型の芸術祭」。「土着する文化 住み着く芸術」をテーマに、「芸術が身…

【保存版】レポート・論文で「問い」を立てられないときのヒント

今週のお題「書くこと」 …というわけで、レポート・論文を「書くこと」をサポートする仕事をしているので、この機会に、レポート・論文(卒業論文を含む)を書くために便利なWEBサービスやWEBサイトのまとめをしておきたいと思います。もちろん、「レポート…

“ネバーランドの学校革命”~放課後の学校~

「放課後の学校クラブin浜田小学校」でのトークイベントに、司会として出演させていただいた際にお世話になった、浜田小学校の元校長先生の訃報をいただきました。 「放課後の学校クラブin浜田小学校」は今年3月に、これまでの活動の中で見えてきた活動の流…

「食べること」にアプローチする速度

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子どもがつくるオルタナティブ・マーケット

Form on Words≪ネクスト・マーケット「ジャングルジム市場」≫ 「地域住民とのコミュニケーションに基づいて、地域の装いを“新たに”作り出す」ことをミッションに掲げたファッションブランド「Form on Words」(HP紹介文より)が、≪ネクスト・マーケット「ジ…

「ごっこ遊び」と世界の転覆

「復活!イメージ探検隊」 「復活!イメージ探検隊」に参加してきました。 「イメージ探検隊」とは? 「イメージ探検隊」とは、まちや公園などを使って、イメージをふくらませ、そのイメージを共有したりすることを楽しむ「遊び」でありワークショップです。…

わたしの服のことばのかたち

Form on Words――あなたの「ことば」からつくられる衣服 心待ちにしていた、≪Form on Words≫プロジェクトのリターンが届きました。≪Form on Words≫プロジェクトとは、服づくりを依頼する「あなた」の「ことば」から衣服を作り出すプロジェクト。マイクロ・パ…

Nadegata Instant Partyプロジェクト「全児童自動館」

「児童館」という境界。その横断と専有とカーニヴァル的空間について 2012年3月17日(土)。 各地でさまざまなイベントが実施されたこの日に、アーティスト・イン・児童館2012 Nadegata Instant Partyプロジェクト「全児童自動館」にいってきました。内容に…