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kimilab journal

Literacy, Culture and contemporary learning

反転する「イチゴの日」-筒井康隆×いとうのいぢ『ビアンカ・オーバースタディ』-

2016年5月に、筒井康隆×いとうのいぢ『ビアンカ・オーバースタディ (角川文庫) 』が文庫版で発売されました。 www.matolabel.net 『ビアンカ・オーバースタディ (角川文庫) 』といえば、『ファウスト Vol.7 (2008 SUMMER) (7) (講談社MOOK) (講談社 Mook) …

クィアなテクストをクィア読みして「ストレート」にする―谷川俊太郎「きみ」―

昨年の夏頃、「児童文学におけるセクシュアル・マイノリティ」について考えたいと宣言し、その後、さまざまな方がたと、「児童文学における性(セクシュアリティ)」や「児童文学に登場するセクシュアル・マイノリティの描かれ方」についてお話する機会があ…

愛とは分け隔てること――趣向『The Game of Poliamory Life』

KAAT(神奈川芸術劇場)で行われた、趣向『THE GAME OF POLIAMORY LIFE』を見てきました。www.kaat.jp The Game of Polyamory Life 「ポリアモリー(Poliamory)」とは、合意のうえで、複数の人々と誠実な愛の関係をもつ恋愛スタイルのこと。・・・いや、恋愛ス…

LGBT・セクシュアルマイノリティ教育のための学習リソース集@神奈川

NPO法人Re:Bitによる公開講座「LGBTの自立/就労を応援するためにできること」@横浜))に参加してきました。 LGBTとは、「レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダー」の頭文字をとった総称で、一般的には、セクシュアルマイノリティを包括的に…

学校だからできること/学校だからできないこと――横浜レインボーフェスタ2015「大学生ディスカッション」

前回の記事に引き続き、「横浜レインボーフェスタ LGBT2015」についてのレポートです。 (イベント全体の様子については、ハフィントンポストに掲載されていたこちらの記事などをご覧ください。) 「横浜レインボーフェスタ」では、1日目と2日目に、大学の…

「アライ系腐女子」の生きる道――横浜レインボーフェスタLGBT2015――

「横浜レインボーフェスタ LGBT2015」に参加してきました。 【画像】横浜レインボーフェスタLGBT 2015 最速レポート - Letibee Life 【画像】横浜レインボーフェスタLGBT 2015 2日目 最速レポート - Letibee Life 実は、わたくし、「東京国際ゲイ&レズビア…

あなたがペニスをナイフにするのなら・・・――近藤史絵『あなに贈る×(キス)』

児童文学におけるセクシュアル・マイノリティを探るプロジェクト第5弾として、近藤史絵さんの『あなたに贈るキス (ミステリーYA!) 』を読みました。この作品は現在、新装版も発行されていて、そちらでは本作品の主人公のその後についての短編も読めるらしい…

一人称代名詞という主戦場――スーザン・クークリン『カラフルなぼくら』

私を呼ぶときの代名詞には、本当は〈彼ら〉を使ってもらいたいんだ。男と女の両方が自分の中にいると思うから。でもそれを理解できる人はほとんどいないので〈彼〉でいいよ。長い間ずっと〈彼女〉だったから、そろそろ交代してもいい時期だ。女子でいるのは…

生物のユートピア――遠野りりこ『マンゴスチンの恋人』

「児童文学におけるセクシュアルマイノリティについて考える」ための読書プロジェクトの一環として、遠野りりこ『マンゴスチンの恋人』を読みました。 www.shogakukan.co.jp 左から、単行本版、文庫版、マンガ版になります。 表だって「ヤングアダルト」を掲…

「悪書」とされる児童書

本日、ニュージーランドで児童文学賞を受賞した作品が、発禁処分を受けたというニュースが報道されていました。 www.afpbb.com 問題となった作品は、先住民マオリの少年を描いたもので、少年は奨学金を得て名門寄宿学校に入学するものの、人種差別や薬物問題…

サロンパスのようなナプキン:川島誠「電話がなっている」

以前の記事にも書きましたが、児童文学におけるセクシュアルマイノリティの問題を考えていると、どうしても、児童文学におけるセクシュアリティの問題にぶつかります。 『だれかを好きになった日に読む本 (きょうはこの本読みたいな)』の中の「解説」にも、…

セカイ系児童文学――『だれかを好きになった日に読む本』

「本当にだれかを好きになった日に読んだら恋愛どころじゃなくなる本」との評判高い(?)現代児童文学研究会(編)(1990)『だれかを好きになった日に読む本』(偕成社)を読みました。 本の表紙画像を見て、「そんなおおげさな」と思われた方もいらっしゃる…

なんとなく性別越境したいボクら・その2

児童文学におけるセクシュアルマイノリティについて考えるため、引き続き、如月かずささんのYA文学『カエルの歌姫』(2011年)を読みました。 前回読んだ『シンデレラウミウシの彼女』は、講談社のYA! ENTERTAINMENTシリーズということもあり、装丁からし…

なんとなく性別越境したいボクら・その1

「セクシュアルマイノリティと児童文学について考えること」で書いた決意表明にしたがって、セクシュアルマイノリティが登場する児童文学・ヤングアダルト文学を読みはじめています。 まずはじめに手にとったのは、如月かずさ(2013)『シンデレラウミウシの彼…

セクシュアルマイノリティと児童文学について考えること

夏休みに入る直前に、ある学生と話したことをきっかけに、児童文学におけるセクシュアル・マイノリティの表象に興味をもちはじめました。 学校におけるセクシュアル・マイノリティの問題については、以前と比べればかなり広く認知されるようになってきている…