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kimilab journal

Literacy, Culture and contemporary learning

わたしの服のことばのかたち

アート

Form on Words――あなたの「ことば」からつくられる衣服

心待ちにしていた、≪Form on Words≫プロジェクトのリターンが届きました。

≪Form on Words≫プロジェクトとは、服づくりを依頼する「あなた」の「ことば」から衣服を作り出すプロジェクト。マイクロ・パトロン(寄付者)を募る「CAMPFIRE」のサイトには、次のように説明されています。

《Form on Words: Document》とは、あなたの「ことば」から、あなたの衣服を作り出すオーダーメイドシステムです。
日々の暮らしに関わるインタビューを実施してカルテをとり、その中からいくつかの「ことば」が導き出されます。選びとられた「ことば」は、子どもたちの手によって想像されてアイデアとなります。また、今回はあなたの自宅に眠る古着を送っていただき、制作の材料とします。インタビューで導かれた「ことば」と子どもたちのアイデア、自身の古着を材料に、“あなたの一着”を紡ぎ出していきます。《ことばのかたち工房》から引き継がれた、《Form on Words》のものづくりを体験できる仕組みとなっています。

私は昨年のうちに、このプロジェクトのマイクロ・パトロンに応募していました。
すると、次のようなアンケートがわたしに届きました。

《Form on Words: Linkage》アンケート

◎「本日あなたが着ていた服」について教えてください。

・その服との出会いについて教えてください。

・その服は、どのような場所に行くときに着るものですか。

・その服について、気に入っているところ、または改善したいところはありますか。

・その服について、人から何か言われたことがあれば、その内容を教えてください。

・その服について、他に何か思い出やエピソードがあれば、ご自由にお書きください。

わたしはこのメールを勤務先で見ていたので、そのとき着ていたスーツについて答えることにしました。

いろいろ楽しく考えあぐねて、わたしが回答した内容の一部がこちら。

・その服について、人から何か言われたことがあれば、その内容を教えてください。

「ホストか執事っぽい」とか「男装の麗人みたい!」と言われたことがあります。服のせいというより、私のせいかもしれませんが…。また、今は大学教員として勤務しているのですが、学生から「一見、怖そうに見える」と言われるゆえんになっているようです。

すると、4月上旬になって、こんな封筒がわたしのもとに届きました




男装の麗人みたい!」と言われたことがあります


……これで、来たか………っっ!!!!

開いてみると、こんなストールが中に入っています。



……ん………??
幽霊……??


数分間かんがえてみた末に、きっとわたしの「男装の麗人(だんそう の れいじん)」という言葉は、≪Form on Words≫プロジェクトのスタッフの皆さんと、そして子どもたちとともに、こんな旅をしてきたに違いない、と思い至りました。


男装の麗人

  ↓

「だんそう の れいじん」

  ↓

「だんそう」って何?
「れいじん」って何?

  ↓

「だんそう」→「だんす」?
「れいじん」→「霊人」?

  ↓

「ダンスの霊人」??

  ↓

ダンスする幽霊の人??


こう考えてみると、このストールに描かれたステキでかわいらしい絵柄の中に、たすてきな長い「ことばの旅」が見えてくるようです。

男装の麗人」から、ダンスする幽霊の人になるまでの、長い長い旅。
そんな旅をへて、わたしの「ことば」は、「かたち」になって、わたしの元へ帰ってきました。


わたしは、これまで自分の「ことば」をこんなに愛おしく思ったことはありません。