kimilab journal

Literacy, Culture and contemporary learning

はじめての公開討論会

先月末に、衆議院選茨城第1区立候補者の公開討論会に参加してきました。
茨城県各地で行われた公開討論会については、新聞記事にも取り上げられていました。今回は衆議院選までの日数が少なかったこともあり、青年会議所の皆さんは、会場探しや集客に非常に苦労されていたようですね。

私も今回初参加だったので、はじめて知ったのですが、これらの公開討論会は、公開討論会支援NGOリンカーン・フォーラム によって提唱されている「リンカーン・フォーラム」方式で行われているようです。

こちらで提示されている運営マニュアルや推奨テーマにしたがって、この日の討論会での進行の仕方やテーマが決められているようでした。

この日は、「①自己紹介ならびに国家ビジョンについて」「②消費税につ いて(または日本経済について)」「③地方創生について」「④外交・安全保障政策について」「⑤会場アンケート」(来場者への事前アンケートから選ばれた 5つのテーマについて、立候補者が「〇」「×」で意志を表明したあとにディスカッション)「⑥最後のメッセージ」という流れで討論会が進行していきまし た。


「ネット討論会」は欠かさず見てきたものの、個人演説や討論会のようなものに、実際に足を運ぶのは初めて。
「どんな雰囲気なんだろう?」と戸惑いながら会場に行ってみたという感じでしたが、会場に足を運んでみて本当に良かったな、と思いました。

わたしにとっては討論会で交わされる言葉以上に、考えさせられること、学ぶことの多い機会となりました。
特に、
「自分でない誰か」から与えられた言葉ばかりを、テープレコーダーのように延々と繰り返す政治家たちが存在し、出馬して、国政に参加しているという事実が、ここにあるのだということを、身をもって体感したことは、私にとって重要な意味がありました。

多党制というシステムが、かえって、党としての一枚岩的な対応を強いるものとなり、党内での議論、個々の議員による模索と探究を妨げるものになってしまっ ているのであるとすれば、それは多様なものを包摂する未来をつくるためにあまりにも不都合なのではないか。
…非常にナイーブな感想で恐縮ですが、公開討論会への参加を経たいま、そんな感想を持つに至りました。

この日の討論会の記録動画は、すでにインターネット上で公開されています。

 


「e-みらせん【公開討論会】」のサイトからは、公開討論会が開催された選挙区の記録動画を探して、見ることができます。

世間では、白票を投じることを呼び掛けるサイトが話題になったりしていますが、白票や棄権を決める前に、まずは、自分ができる範囲の情報収集からはじめてみてもいいのではないでしょうか。

選挙当日まで、あまり日がありませんが、いまできることをしておきたいと思います。