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kimilab journal

Literacy, Culture and contemporary learning

小学校教員資格認定試験の対策をしよう②~受験科目を選ぶ~

今週のお題「いま学んでみたいこと」第2段です。

さきほどの記事で「小学校教員資格認定試験」の基本編を書きました。その記事を見て、すこしでも「受けてみようかな?」と思ってくださった方のために、「小学校教員資格認定試験」を受験する際の成否をにぎる(!…言い過ぎか?)ともいえる、科目選択について書いておきたいと思います。

 

さきほどの記事でも紹介したこちらのサイトでも示されているとおり、小学校教員資格認定試験では、第一次試験(択一式の筆記試験)から受験科目の選択をしなければなりません。また、それに基づいて、第二次試験の実技試験の制約がかかってしまったりもするので、どのような戦略でなにを受験するかを考えることは、けっこう大切なのです。

 

www.tokyo-ac.jp

 

【第一次試験】

教職に関する科目(Ⅰ) (筆記試験・択一式)
教育原理、教育心理学、特別活動、生徒指導等教職に関する専門的事項
教職に関する科目(Ⅱ) (筆記試験・択一式)
小学校の各教科の指導法及びこれに付随する基礎的な教科内容
※ただし、受験にあたっては、音楽、図画工作及び体育の各教科のうち2教科以上を含む6教科を9教科の中からあらかじめ選択
9教科……国語、社会、算数、理科、家庭、生活、音楽、図画工作、体育

 

【第2次試験】

教科に関する科目 (筆記試験・論述式)
小学校の各教科に関する専門事項
9教科の中から1教科をあらかじめ選択して受験
教職に関する科目(Ⅲ) (実技試験)
音楽、図画工作、体育
※音楽、図画工作、体育の3教科について第1次試験において受験し たもののうち2教科をあらかじめ選択して受験
口述試験
小学校教員として必要な能力等の全般に関する事項

※上記の各試験において、免除資格に該当する者は、その試験科目等の全部又は一部を免除

 

ここで戦略を考える際に重要なのは、第一次試験で行われる「教職に関する科目Ⅱ」が、全教科の合計点数で評価されるという点です(平成26年度時点)。

「平成26年度教員資格認定試験の合格判定基準:文部科学省」の<小学校教員資格認定試験>「教職に関する科目(2)」を見てみると、「選択した6教科の満点合計の6割以上を合格とする」と明記されています。

 

つまり、すべての教科において6割以上できる必要はないわけです。

 

さらに、過去問(平成26年度)を見てみると、試験内容の半分くらいは、『小学校学習指導要領』からの出題であることもわかります。

ですので、「文系だから」という理由で理系科目(「算数」「理科」)を外そうと考える人には、「ちょっと待って!」と言いたい。たとえ「算数」や「理科」の内容をほとんど理解できていなくても、半分くらい得点できる可能性もあるわけです。

もちろん「算数」の学習指導要領は、6年間分あるうえに、各学年ごとに指導事項などが決められているので、学習指導要領を学習することを考えても負担が多いと考える人はいるでしょう。

ただ、個人的な見解をいえば、「算数」のようにどの学年で何を学習したかをハッキリ記憶できている教科は、そのぶん、覚えるべきことが少なくて済むようにも思います。

 

いずれにせよ大切なことは、まずは一旦、自分自身で、過去問を解いてみること。

実際に過去問を解いてみたうえで、二次試験を見据えながら、受験科目を選択することだと思います。

 

【教員資格認定試験過去問題(平成22~26年度)】

平成22年度 教員資格認定試験問題:文部科学省

平成23年度 教員資格認定試験問題:文部科学省

平成24年度 教員資格認定試験問題:文部科学省

平成25年度 教員資格認定試験問題:文部科学省

平成26年度 教員資格認定試験問題:文部科学省

 

なお、過去問に取り組む際には、異なる年度の過去問に複数取り組んでみることをおすすめします。なぜならば、科目によってはかなり年度によって難易度の違う問題が出題されるからです。

 

こちらのサイトでは、ホームページの管理人さんが平成16~17年度の過去問題に取り組んでみた実感をもとに、それぞれの科目の難易度を「1」~「5」で示されています。「生活」科のところに、「地雷年がある」と書かれていることからもわかるように、「生活」科の試験の難易度には年度によるばらつきがあったようです。

 

こちらのブログ記事「受験科目の選択~一次試験~」で示されている、科目選択の考え方とても参考になります。

s-nintei.blog.jp

 

さて、それで実際にどのような科目を受験している方が多いかということですが、私の見る限り、次のようなパターンで「教職に関する科目Ⅱ」の受験科目を選ぶ受験生が多いように思われます。

 

【実技試験のための科目】

「体育」

「図工」

(人によっては)+「音楽」

 

【論述試験のための科目】

「体育」 OR  「生活」

 

【「常識」で解けそうだと思われている?科目】

「体育」

「生活」

「家庭科」

「音楽」

「国語」

 

結果として、「国語」「図工」「体育」「音楽」「家庭科」「生活」の6科目を選んでいる受験者が多いのではないか、という印象を持っています。

 

たしかに、2次試験で行われる論述問題を見てみると、だれもが自力で論述の出来を評価したり、より高い得点をとるための方向性を見出しやすいのは、「体育」ではないか、という気はします。

過去問を見てみたところ、最近の傾向では、「国語」など他の教科も学習指導要領にもとづく授業づくりのポイントを尋ねるものが多いので、それほどハードルは高くないかもしれませんので、これについても過去問を見てみることが大切ですが。

 

実技試験で受験しようとする科目は、選択から外すことはできません。

ピアノが自宅にない場合、弾き語りを練習するのは非常に難しいので)「図工」「体育」が選ばれるのも納得です。

 

ただ「常識で解けそうだ」という思いこみで、その他の科目を選ぶのは、かなりリスクが高いと思います。

 

「社会」や「理科」については、関連する学問分野が幅広いことから、勉強しなければならない範囲がとても広大になってしまうのでは…という懸念から、受験科目として選ばない方が多いと思うのですが、わたしだったら、まったく同じ理由で、「家庭」と「生活」を外すと思います。

 

もちろん、4科目外すことはできないので、わたしは「社会」「理科」と「生活」を外しました。が、予想どおりというかなんというか、わたしが受験した年度は「家庭」が激烈に難しくて、おそらく30点くらいしか得点できていないと思います。「算数」があってよかった!…と心の底から思いました。

そのくらい、出題内容が読めないんです!「生活」と「家庭」は。

 

もちろん、「生活」も「家庭」もすごく簡単な問題が出題される年度があるのだと思います。ただ、そういう科目を2科目選んでおくことのリスクは、覚悟しておくべきでしょう。

特に、わたしのように、「どうしてもその年度に合格したい!」という思いをもって、小学校教員資格認定試験にのぞまれるかたは、リスクの高い科目をできるだけ避ける工夫をしたほうが良いのではないかと思います。

 

「生活」か「家庭」はどちらか1科目だけにして、難しいかもしれないけれど「算数」「社会」「理科」のなかから1科目を選択する。…という選択の仕方を、わたしはおすすめします。

特に、大学生・短大生の方で受験される方は、学校で学習したことの知識を活用することができます。その強みを生かして「算数」「社会」「理科」のなかから2科目を選ぶほうがより堅実な選択になる可能性があります。

 

そのような自分自身の可能性を判定する意味もこめて、まじは過去問に取り組んでみることをおすすめします。