kimilab journal

Literacy, Culture and contemporary learning

ゲルハルト・リヒター展で教えてもらった、子どもたちの「発見」

10月2日まで、国立近代美術館で開催中のゲルハルト・リヒター展に行ってきました。 www.youtube.com ゲルハルト・リヒター展、皆、観に行くと何かを語らずにはおれないという感じになるのか、オンライン上に、すでにたくさんの記事が溢れていて、いまさら…

向坂くじら『とても小さな理解のための』を読みました

向坂くじらさんの第1詩集『とても小さな理解のための』が、今年8月に世に出たとのお知らせをいただいたので、入手しました。 shironekosha.thebase.in 向坂さんは、詩人でありながら、今年、国語専門塾「ことぱ塾」も開塾された方。 topics.smt.docomo.ne.…

言葉と読書と教育と:おすすめブログ紹介

今週のお題「おすすめブログ紹介」。 …ということなので、この機会に、自分がチェックしている、はてなブログのなかで、国語教育や読書教育に関心のある人たちにもぜひチェックしてもらいたいものをご紹介しておこうと思います。

施設で育つ子どもたちのライフストーリー

先日、フレンドホーム(週末里親・季節里親)に登録したことをご報告しました。 kimilab.hateblo.jp 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、初回活動日が延期になったりしていたのですが、8月下旬、ついに、初回の活動を行うことができました。初回は、ショ…

「教育広報講座:哲学編~教育・学習と広報の関係を哲学する」に参加してきました

特定非営利活動法人教育のためのコミュニケーションによる「教育広報講座~哲学編:教育・学習と広報の関係を哲学する」に参加してきました。当日の様子については、「入門編」「実践編」「哲学編」あわせて、下記のページにレポートが記載されていますので…

トガルための100作品:フィクショナルな言語世界と感情のリアリティ~滅びゆく言語のロールプレイング・ゲーム『ダイアレクト(Dialect)』

先月、2022年7月16日に開催された、言語文化教育研究学会(ALCE)第87回例会「トガルためのビブリオバトル」の主催者の方からお声がけいただき、バトラーとして参加することになりました。 本日夜9時から行われる、言語文化教育研究学会 @alce_gbkk のビブリ…

学習マンガの読み比べ@マンガピット~伝記マンガ編

2022年3月末にオープンした、マンガ×学びの拠点「マンガピット」。 以前、こちらのブログ記事でも、このときの訪問レポートをアップしておりますが、このたび、教職大学院の授業の一環として、「マンガピット」での出張講義を行ってきました。 kimilab.hateb…

フレンドホーム(週末里親・季節里親)と社会的養護

「フレンドホーム」に登録し、ついに来月あたりから、少しなにか活動できそうかな?という段階まできました。 こども未来横浜のページでは「フレンドホーム」について「児童養護施設で生活している、親や親族の面会の少ない子ども達を、 夏休み・お正月など…

「見る」の限界と「見えない」の可能性~松本美枝子《具(つぶさ)にみる》

国際芸術センター青森(ACAC)にて、4/16~6/19まで開催している、松本美枝子《具(つぶさ)にみる》を鑑賞する。 今回の展覧会のご案内をいただいてからずっと、わたしは、タイトルの《具(つぶさ)にみる》という言葉そのものが気になっていた。 それは、私…

現実と虚構の多層性によって生じる「学び」~マンガ×学びの拠点「マンガピット」

3月末にオープンした、マンガ×学びの拠点「マンガピット」。 「マンガ×学び」をテーマにした初の施設ということで、とてもオープンを楽しみにしていたこともあり、4月中旬に早速、訪問してきました。 motion-gallery.net 「マンガピット」の蔵書やレイアウ…

「学び」に近い場所で「世界の見方を変える遊び」を遊ぶ~「漢文学者とやる漢詩×音ゲー『陽春白雪 』」と『ゲームさんぽ』

教職大学院で共同担当している「国語の教材デザイン論と実践Ⅱ(文学・テクスト)」の授業の一環として、『陽春白雪 Lyrica&続陽春白雪 結星諧調 Lyrica2 Stars Align』のゲーム実況をベースにした動画教材制作を行ってみました。 受講者1名(!)なので、ど…

寺子屋大仙寺での「つくらない句会」

三重県・伊賀市にある大仙寺の寺子屋「寺子屋大仙寺」。 その寺子屋のサポーター(「寺子屋サポーター」)をしている関係で、昨年3月から、1年に1回、寺子屋に来ている中学生たちと「言葉で遊ぶ」機会をいただいています。 昨年は、「図書館たほいや」で遊…

物語を駆動する力の発生源について考える~インプロとTRPGと

インプロやドラマ教育関係の研究会でお知り合いになった先生(ご自身もインプロヴァイザーとして、公演の主催・出演もなさっています)からのお声がけをいただき、現在、一緒に「はじめてのTRPG(クトゥルフ第6版)プレイ体験会」シリーズ(仮称*1で遊ばせてい…

「隠れたカリキュラム」のなかの量的調査~「ここにいる」を言うための言葉を育てる(2)~

前回の記事で、2022年2月18日に行われた横浜国立大学附属横浜中学校での校内研究会(非公開)での提案授業「Fy74期生のコロナ禍における○○論~根拠の適切さを考えて自分の考えが伝わる文章になるように工夫する~」と、それに対する協議会での反応(に、わた…

「ここにいる」を言うための言葉を育てる~フェミニスト国語教育学に向けて

本日は、横浜国立大学教育学部附属横浜中学校の授業研究会(非公開)でした。 2021年度の研究発表会が、コロナウイルス感染拡大の影響で開催できなくなってしまったこともあり、本年度こそ公開で開催できればよいなぁ、とは思っていたのですが、オミクロン株…

饒舌の島で、「語りえぬもの」を蘇らせる~「Sense Island -感覚の島-暗闇の美術島 2021」

2022年1月22日(土)~3月6日(日)まで、猿島(横須賀市)で開催されている、「Sense Island -感覚の島-暗闇の美術島 2021」に行ってきた。www.facebook.com このイベントについては、すでにアート関係のメディアでレビューもいくつか出ていますので、本イベン…

コンヴィヴィアル(共愉的)な研究/実践の場で生まれたコンヴィヴィアルな知~岡部大介『ファンカルチャーのデザイン』

東京都市大学・岡部大介先生より、2021年8月に発刊されたばかりの『ファンカルチャーのデザイン:彼女らはいかに学び、創り、「推す」のか』(共立出版)をご恵投いただきました。

「正しい」ジェンダーの演じ方を求める世界のなかで~『息子のままで、女子になる』

日本質的心理学会第18回大会(10/24国内大会)のなかで、いくつか、「ジェンダーとパフォーマンス」が話題になりそうなシンポジウムに参加することになったこともあり、『シアターアーツ 3:演技・身体の現在』(晩成書房)に掲載されていた、ジュディス・バ…

言語学SFで描かれるフェミニズム・ユートピア~李琴峰『彼岸花が咲く島』

『彼岸花が咲く島』で芥川賞を受賞した李琴峰さんの芥川賞受賞スピーチが話題になっているのを目にし、その中で、彼女が受賞式後、数多の攻撃を受けていけながらそれを「彼らは心無い言葉によって、『彼岸花が咲く島』という小説を、寓話的なフィクションか…

ゲームを終焉させるゲームは可能か~SBGJ2021ビブリオバトルと『なぜふつうに食べられないのか』

「シリアスボードゲームジャム2021 ONLINE~図書館と一緒にシリアスボードゲームジャム!」の「前祭」として開催された「ビブリオバトル」に「バトラー(本を紹介する側)」として参加してきました。 sbgj2021.jimdosite.com 「シリアスボードゲームジャム」…

「ザ・ベグデルテスト」のアフタートーク~そして、リフレクションとディブリーフィング

インプロとジェンダー探求プロジェクトの第1回「ザ・ベクデルテスト(The Bechdel Test)」公演を視聴しました。 The Bechdel Test第1回公演案内 ※インプロとジェンダー探究プロジェクト 第1回 The Bechdel Test 公演のお知らせ | yuriesonobe.com 「ザ・ベ…

国語教育相談室:「誰だって落ち込むことはある」の主語・述語

「国語教育相談室」と書いてみましたが、新たにそんなコーナーを始めるというわけではありません。「国語教育相談室」みたいなものが必要ですね、という話です。 先日、教育に関わられている方より、中学校で出題された文法問題について、質問を受けました。…

プレイフルに言葉を生みだす体験を共有すること~全国大学国語教育学会2021春大会公開講座「言葉のティンカリングとことばあそび」

全国大学国語教育学会2021春大会の公開講座「言葉のティンカリングと言葉遊び」に参加してきました。 askoma.info 3時間にもわたる(!)記録動画なので、全部を視聴するのもなかなかエネルギーがいると思うけれど、Youtubeページ内にアップロードされてい…

パフォーマンス心理学関連シンポジウムの報告書が公開されました

2019年3月に参加してきたイーストサイド・インスティテュート(East Side Institute)のイマージョンプログラムで得た経験や知見をなんとか日本につなげたい!という思いから、2年間にわたり、日本質的心理学会大会での会員企画シンポジウムの企画にかかわっ…

オートライフヒストリーの方法論~タラ・ウェストーバー『エデュケーション(Educated: A Memoir)』

タラ・ウェストーバー(2020)『エデュケーション( Educated: A Memoir)』を、読んだ。 Amazonのページにある華々しい紹介文や、推薦コメント、そして邦訳につけられた「大学は私の人生を変えた」から推察されるように、この本は、「モルモン教サバイバリスト…

『あらためて、ライティングの高大接続』往復書簡を受けて

ひつじ書房のウェブマガジン『未草』の中に、今年4月から、「Book Review」の姉妹編として「Letter: Black Sheep and white Sheep」というコーナーが設けられています。 Letters:Black sheep white sheep | 未草 このはじめのシリーズとして、『あらためて…

ドリームランド、夢の跡地を生きる神鹿たち

横浜に移住いしてきたときから「行きたい」と繰り返し言いつつ、なぜか、行くことができなかった、横浜ドリームランド跡地に行ってきました。 旧ドリームランドに興味がありすぎて、年に一度の、横浜薬科大学の先生方との邂逅の折には、本来の業務も忘れて、…

自閉症的世界のトランスレーションのトランスレーション~映画『僕が跳びはねる理由 (The Reason I Jump)』

シネマジャックアンドベティで、映画『僕が飛び跳ねる理由( The Reason I Jump)』を鑑賞してきました。 www.youtube.com hbol.jp 日本語版のタイトルが、東田直樹さんの原作タイトル『自閉症の僕が跳びはねる理由』ほぼそのままなので、『自閉症の僕が跳びは…

非可知(unknowable)な世界のサバイバーーともに学んできた4年間を振り返って

今日は、勤務先の大学の卒業式でした。 緊急事態宣言が直前まで続いていたことから、全学行事としての「卒業式」は中止となり、領域単位での「学位授与式」だけが執り行われました。 それでも、やっぱり、今日は「卒業式の日」なんだと思います。 今日は、一…

コモン(共有地)としての「事実」を考える~「教育言説のファクトチェック:プレ入門」

NPO法人教育のためのコミュニケーションによる読書会イベント「教育言説のファクトチェック:プレ入門編」に参加しました。 「教育言説のファクトチェック プレ入門編」 EVENT|教育言説のファクトチェック<プレ入門編> 岩波ブックレットとして発行されて…