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Literacy, Culture and contemporary learning

ロイス・ホルツマン『太りすぎの脳(Overweight Brain)』第1回研究会

2018年12月27日(木曜日)13:00より、明治大学中野キャンパス(JR中野駅から徒歩5分)にて、ロイス・ホルツマン『太りすぎの脳(Overweight Brain)』の第1回研究会(翻訳検討会)を開催いたします。

 

 

本書『太りすぎの脳~知ることへの脅迫観によって、私たちはいかに良い世界を創るのに十分賢くなれずにいるか~(Overweight Brain: How our obsession with knowing keeps us from getting smart enough to make a better world)』は、今年7月に出版されたばかりの書籍です。

著者のロイス・ホルツマン(Louis Holtzman)は、「ソーシャルセラピー(social therapy)と呼ばれる、グループ・短期心理療法のための機関「イーストサイド・インスティチュート(East Side Institute)の所長を務め、ヴィゴツキーやソーシャルセラピーについての多くの著書を執筆しています。

2014年には、ホルツマンの著書『Vygotsky at Work and Play』の邦訳書『遊ぶヴィゴツキー』が日本でも出版されました。  

 イーストサイド・インスティチュートに関連する書籍としては、2016年に翻訳出版された、キャリー・ロブマン&マシュー・ルンドゥクゥイスト『インプロをすべての教室へ:学びを確信する即興ゲームガイド』(新曜社)や、同じく2016年に翻訳されたキャシー・サリット『パフォーマンス・ブレークスルー:壁を破る力』(徳間書店)があります。

パフォーマンスによる学習・発達を基軸にして、あらゆる人々が、日常のさまざまな場面のなかで、他者と協働しながら、集合的に発達していくような実践を創り上げ、それを理論化し、発信してきています。

 

そのロイス・ホルツマンの新著が発行されたということで、これまで、ロイス・ホルツマンや、イースト・サイド・インスティチュートが展開してきた理論や実践になんらかのかたちで関心のある方の中から、ボランティアで、翻訳をしてくださる方を募り、章ごとに分担して、こちらの書籍を読んでいこうということになりました。

 

今回の第1回研究会では、本書のなかでも特に、思想的なバックグラウンドに関わりそうな部分(言語論、科学論)と、教育にかかわる提言(学校論)の部分を共有し、翻訳者チームおよび参加者の皆さんと、本書で語られていることの可能性をディスカッションしたいと思います。

本書は、一般の人々が読んでもわかりやすいように(何度も読み直さなくても理解できるように!)、やさしい口語で書かれている書籍ですので、研究者のみならず、興味・関心のあるかたであれば、どなたでも、さまざまな方にご参加いただけると思っています。

 

開催まで、あと2週間と、あまり日がないですが、よろしければ、冬休みのこの機会に、ぜひご参加いただければ幸いです。 

 

ロイス・ホルツマン『太りすぎの脳(Overweight Brain)』第1回研究会

★参加申込フォームはこちら

1.日程:2018年12月27日(木)

2.会場:明治大学中野キャンパス 高層階14F 1403教室 

JR中野駅から徒歩5分
https://www.meiji.ac.jp/koho/campus_guide/nakano/access.html

3.スケジュール:13:00~16:00

13:00 開始
13:00~13:20 本研究会の趣旨/石田喜美
13:20~14:00 〔概要〕はじめに(Introduction)/前川久男
14;00~14:40 〔言語論〕ルードウィヒ・ウィトゲンシュタイン~悩めるうぬぼれ人~

知ることの危うさを語る世界的思想家(Ludwig Wittgenstein, The Tortured Smarty
Pants? A World Class Thinker Who Taught Us the Dangers of  Knowing)(Chapter 3)/大塚翔
14:40~15:20 〔科学論〕科学の(カルト)文化とその可能な終焉(The Cult(ure) of Science and It's Possible Demise)(Chapter 7) /新原将義
15:20~16:00 〔学校論〕子どもではなく、学校が愚かなのだ ( Schools Not Children, Are Stupid)(Chapter 5)/渡辺貴裕

 

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