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kimilab journal

Literacy, Culture and contemporary learning

ブラック団の行方/「名前」について

■楽太郎が6代目円楽襲名
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080808-00000207-sph-ent

小さい頃から、楽太郎さんが好きでした。
「楽太郎」といえば、「腹黒」の代名詞でした。
「腹黒」は「メガネ」や「スーツ」「白衣」とならんで、乙女の重要★萌えポイントだと信じています。

というわけで、そんな「腹黒」の代名詞・「楽太郎」が「円楽」という名前になる、ということに驚きを隠せません。

「円楽」になったら、腹黒ではなくなるのでしょうか?
ブラック団の行方はどうなるのでしょうか?
それとも、今度からは「円楽」が腹黒の代名詞になるのでしょうか?

楽太郎さんの「円楽」襲名のことを考えるたびに、
名前というものの不思議さを、あらためて思います。

わたしたちは、「名前」を個人に固有のもの・普遍的なものと思っていて、
だからこそ、「名前」にその人の人格そのものを付与してしまう。
だからこそ、「名前」が変わる、ということにこれほどまでに驚きを覚えてしまうのだと思います。

シェークスピア『ロミオとジュリエット』の中の有名な台詞に、こんな台詞が出てきます。

名前ってなに?
名前ってなに?
バラと呼んでいる花を
別の名前にしてみても美しい香りはそのまま。
What's in a name?
What's in a name?
That which we call a rose
By any other name would smell as sweet;

この台詞は、在日韓国人問題をとりあつかった行定勲監督の映画作品『GO』にも引用されます。
在日韓国人としての「名前」。その「名前」によって、差別をうけざるを得ない在日韓国人たち。

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「名前」はただの「名前」でしかないはずなのに、
「名前」に縛られて運命を左右される人たちは、きっと、たくさんいるのでしょう。

そう考えてみると、
「名前」を「襲名する」という行為は、なんと、不思議で奥深い実践なのだろう、と思えてくるのです。