kimilab journal

Literacy, Culture and contemporary learning

2024-01-01から1年間の記事一覧

国立国会図書館所蔵のゲーム資料の館内プレイ利用をするためのステップ

2024年7月6日、読売新聞オンラインで「国立国会図書館のゲーム3300点、利用は2年間で16件と低迷…「ゲーセン化」懸念しPR控え」と題する記事が公開されました。 www.yomiuri.co.jp 同記事によると、国立国会図書館では2022年6月より、同館が所蔵するゲーム資…

みんなで共通言語をつくる読書会~水戸芸術館現代美術センター「ほんでたいわ部」

水戸芸術館現代美術ギャラリー内ワークショップ室で開催された、「ほんでたいわ部」による企画「アーティストが書いた本を読んでみる 第3弾~大竹伸朗『カスバの男:モロッコ旅日記』」に参加してきました。 www.arttowermito.or.jp 「ほんでたいわ部」は、…

トガルための100作品:「知ることで遊ぶゲーム(knowing game)」を超えて、言葉と出会う~辞書ゲーム「図書館たほいや」

言語文化教育学会(ALCE)の恒例企画のようになってきた、「トガルための100作品」のためのお気に入り紹介トーク&対話企画。 2024年度は「『トガル』ための評論対話」というタイトルで、この企画が行われました。 わたしはなぜか、初回開催から毎年登壇して…

「繰り返しのデザイン」が教えてくれること~「第3回 リアル脱出ゲーム甲子園」見学記

8月3日・8月4日にかえつ有明中・高等学校を舞台に行われた、第3回リアル脱出ゲーム甲子園(本選)と、その前日(8月2日)に行われたテストプレイ会に行ってきました。テストプレイ会に「プレイヤー」として参加するほかは、ずっと「見学者」としての…

「わたし」のゲームプレイを語ること、価値づけ、批評すること:近藤銀河『フェミニスト、ゲームやってる』

近藤銀河(2024)『フェミニスト、ゲームやってる』(晶文社)を読みました。 書店に並びはじめてからかなり早い時期に、本書と出会い、「この本…わたしが買わなきゃ、だれが買う!?」と、妙な使命感にかられて、すぐに入手したのですが、ひとつひとつのゲー…

私たちは「食」によって、人になる~映画「潜水艦コマンダンテ 誇り高き決断」

7月5日から公開開始したイタリア映画『潜水艦コマンダンテ 誇り高き決断』。第二次世界大戦中にイタリア海軍で活躍した潜水艦コマンダンテ・カッペリーニ をめぐる実話をもとにした映画である。 comandante.ayapro.ne.jp 第二次世界大戦中に起きた出来事を…

「言葉する人(languager)になるためのささやかな冒険」@東京都現代美術館 開催レポート

東京都現代美術館で7月7日まで開催中の「翻訳できない、わたしの言葉」展。 その関連プログラムとして、6月22日に、レクチャー+ワークショップ「言葉する人(languager)になるための、ささやかな冒険」というタイトルで、レクチャーとワークショップを…

ゲームのメカニクスと、ボードゲームによる学び~『ボードゲーム教育概論Ⅰ』を読んで考える

[blog:g:11696248318754550864:banner] 日本ボードゲーム教育協会(2022)『ボードゲーム教育概論Ⅰ』を読みました。 booth.pm sites.google.com 2023年12月に行われたゲームマーケット2日目に参加でき、そこでも委託販売は行われていたようだったので、本来だ…