新年度が始まってはや2週間。
ついに先週から、勤務校での授業「初等国語科教育法」もはじまりました。
すでにニュース等でご存じのお方もいらっしゃるように、今年3月末には、次期学習指導要領が公示されました。
「ICT Connect 21」のサイトでは、いちはやく、次期学習指導要領に関連するリンクをまとめたページが作成され、多くの方がこちらのページを参照していたようでした。
「初等国語科教育法」の受講者の多くは、大学2年生。
文部科学省によって示されている「次期学習指導要領改定に関する今後のスケジュール」によれば、小学校学習指導要領は平成32(2020)年4月より実施、中学校学習指導要領は平成33(2021)年4月より実施です。
つまり、小学校教員を目指す学生たちは大学を出て働きはじめた途端に、中学校教員を目指す学生たちは働きはじめて1年目に、学校で扱うカリキュラムの基準が新学習指導要領に切り替わることになります。
第1回目のオリエンテーションで、学生たちにそんな話をしてみると(もちろん次期学習指導要領が公示されたことすら知らない学生が大半ですが)、やはり次期学習指導要領について意識している学生たちは、「これからどうなっていくんだろう?」「自分たちはこれからどんな準備をしたらいいんだろう?」と不安を持っているようです。
現時点では、わたしにも「これをやっておいたらいい!」という明確な答えを提示できる用意はありませんが、せめて、わたしが今、授業で向き合っている学生たちと同じ不安を抱えている学生たちに、自分が参照している情報そのものを示すことはできます。
不安を抱えている学生たちのにとっては、そもそも、次期学習指導要領を見る方法も、現行の学習指導要領とどこが異なるのかを知る方法も明らかでないようでした。
ですので、現時点で公開されている参照可能な情報を、以下に示しておきたいと思います。
(新)学習指導要領(本文)
★ 小学校学習指導要領(平成29年3月公示、本文のみ):文部科学省(PDF)
★ 中学校学習指導要領(平成29年3月公示、本文のみ):文部科学省(PDF)
(現)学習指導要領(本文)
★ 小学校学習指導要領(平成20年3月公示、ポイント、本文、解説等):文部科学省
★ 中学校学習指導要領(平成20年3月公示、ポイント、本文、解説等):文部科学省
新学習指導要領と旧学習指導要領の違い(新旧比較表)
★ 3月31日告示 新学習指導要領反映 新旧対照表一覧 | 学校図書株式会社
ポイントの解説(文部科学省の解説動画)
学習指導要領改訂に関しては、その方向性について平成28(2015)年10月~11月に、動画による解説が公開されています。
中央審議会での審議のまとめを踏まえて、方向性だけを示した動画なので、現在公示されている学習指導要領の内容に比べると具体的でない部分が多いですが、ざっくりと方向性をつかむときには参考になります。
「審議のまとめ」解説① 「審議のまとめ」に至るこれまでの経緯と「社会 に開かれた教育課程」の実現